楓の会は平成14年の設立以来、利用者さん一人ひとりに寄り添いながら地域に根差した支援を続けてきました。令和3年から採用プロジェクトを本格始動し採用活動に力を入れており、これまで合計20名以上の新卒職員が入職し、現在の楓の会を支える大きな存在になっています。さらに中途採用でも異業種から未経験で飛び込んでくれる仲間が増えました。大学で他分野を学んでいた人、違う業界で働いていた人など、さまざまな経験を持つ方が活躍しています。実はこの「専門で学んでこなかった人の目線」も、私たちにとっては大切な視点なんです。
福祉の世界はどうしても施設の中だけで常識がつくられ、社会の感覚とずれていってしまう閉鎖性を抱えがちです。ですが私たちの役割は、障害のある方が地域の中でその人らしく暮らすのを支えること。だからこそ、社会の中で感じる「これってどうなんだろう?」という素直な疑問や感覚が、何より大切になります。経験年数に関係なく、それぞれの立場で果たせる役割が必ずあります。自分の感じた気づきを積極的に言葉にしてみる。その積み重ねが、より良い支援につながっていきます。
せっかくご縁があって入職してくれた仲間に、できるだけ長く安心して働いてほしい。そのため楓の会では、新卒・中途に関わらず新人職員には指導担当の先輩がつき、日々の仕事を丁寧にサポートしていくOJT体制を整えています。指導役はあえてベテランではなく、年齢やキャリアの近い先輩が担当しています。「私も少し前に同じことで悩んだよ」「ちょっと一緒に聞きに行こうか」と同じ目線に立って寄り添える存在の方が、新人さんにとって安心できることも多いからです。こうして先輩に支えてもらった新人職員が、次の後輩の育成を担当していく。そんな成長のバトンがつながっており、誰もが悩みや不安を一人で抱え込まないための風土が根付いています。
職員自身が元気に安心して働いていくために、労務環境も大きく見直しました。定時退勤はもちろん、休憩時間も適切に取れるよう推進しており、どうしても残業が必要な場合は事前に申請が必要です。職員のためにも、利用者さんのためにも、心にも体にもゆとりを持てる環境づくりを大切にしています。
現在、法人全体で目指している大きなテーマが「利用者主体」です。楓の会には、「障害のある人一人ひとりの人権と意思を尊重し、さまざまな場面での自己選択を大切にします。」という運営理念があります。私たちは日常の中で当たり前のように多くの選択をしていますが、障害のある方は、周囲が先回りして物事を決めてしまい、選ぶ経験を逃してしまっていることが少なくありません。だからこそ、「どちらがいいですか」「何をしたいですか」という小さな自己選択を、何より大切にしたいと考えています。言葉でうまく伝えられなくても、表情や仕草、視線など、その人なりの意思表示が必ずあります。決めつけるのではなく同じ目線に立ち、それを丁寧に受け止めながら、利用者さん主体の支援を考えていくことを、法人全体であらためて見つめ直しています。
利用者さんの思いを中心に考えていくと、新しい発見がたくさん生まれます。利用者さん自身の変化だけでなく、職員たちの意識も日々の支援の中で、少しずつ、確実に変わってきていると感じています。
研修にも力を入れており、全体研修と職層別研修が年に計4回、さらに事業所間で職員を入れ替える交換研修や外部研修も取り入れています。他分野の現場を経験することは、視野を広げ、多様な知識・スキルを養うことにもつながります。楓の会にはさまざまな施設・事業所があるので、転職しなくても法人内でキャリアアップしていけることも大きな強みです。
楓の会の仕事に少しでも興味を持ったら、ぜひ一度、気軽に施設を見学しに来てほしいと思います。メールや電話で連絡をもらえれば気軽に見学ができますし、見学に来た方から「職員同士の雰囲気がとてもいい」と言ってもらえることが多く、本当にうれしく思っています。
未経験の方でも大丈夫です。専門的に学んできた人も、別の分野を歩んできた人も、あなたがこれまで培ってきた経験や視点が、ここでは必ず誰かの力になります。一人ひとりが大切な役割を持ちながら、みんなで支え合うチームの一員として、自分らしく働いていける環境が、ここにはあります。